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奨励賞
BIOTECUTURE
矢野 泉和
九州大学大学院
人間環境学府 空間システム専攻
ヴァナキュラー建築は多くの先人たちの知恵や外部環境への対応を考え工夫された建築の第1形態であったが、産業革命以降の環境を疎外させ機能性や合理性を第一にした、第2形態としての人間主義的建築が生まれてきた。これまで我々は建築や環境に過度な負荷をかけ、それらの反動によって住まいの可能性、さらには海面上昇や気候変動など、多くの問題を引き起こしている。そこで私は生物の環境に順応していく「生物的な記憶」をテーマとしたBIOTECTUREを提案する。BIOTECTUREは建築でありながらも、どこか不完全だが生物のように風や海などから動力を栄養として供給したり、私たちの生活行為によって連鎖的に様々な表情を見せる。第3形態として生物のように我々と共存することで、環境とより密接な関係を結んでいき、新たなライフスタイルを提供するであろう。
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