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入選

9つの森の住処

羽村 祐毅

京都大学 建築学科

共同制作者/木下 一穂

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この家には、9つの森が住んでいます。
この家の住民は、この森と対話しながら、自分の住みどころを見つけていきます。
具体的には、9つの筒状の空間が隣接した状態で、地中にうめこまれています。1つ1つの筒状の単位空間は、それぞれ、水、光、緑、そして深さをパラメーターとし、独特の性格を与えられています。水面下でゆらゆらとした光の中にいるような空間、緑のおいしげる空間、谷底にいるような空間、等、様々な質を持っています。
普通、家とは、与えられた特定の機能の部屋を使いこなしていく、という性格が強いと思いますが、この家では、この9つの異なる質を持つ空間の中を、住み手がまるで森を散策し居場所を見つけていくように生活していきます。

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