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佳作
痩せゆく家
田中 渉
東京大学 大学院 工学系研究科 建築学
共同制作者/虎尾 亮太
敷地には2×2mの家が三本立っている。まわりの庭はめくれ上がって、階段になり、ベランダになり、ダイニングになっている。
対立項として、家と都市を選択した。
家の役割は都市に流れ出し、いまや広い敷地に痩せゆく家が取り残されるのみである。
この2つの狭間にある庭は、どうなっていくのだろう。
生活を抱え込んでいた大きな家が、そのほとんどを放り出した。
庭はそれを受け止めて、家の代わりをすることにした。
この庭をまとった堅牢な家は、敷地に立て籠もることなく、都市と対峙する。
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