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佳作

海に囲まれたまちと大きな中庭

山嵜 健志

横浜国立大学 大学院 Y-GSA

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米軍からの返還が予定されている横浜港瑞穂埠頭。埠頭の外周にぐるりと一枚の屋根をめぐらせることで、埠頭を貨物のために 造られたものから、人のために造られたものへと変えてゆきます。屋根の下には船のターミナルやサイクリングロードといった交 通インフラとして機能を備えます。建築が防潮林、防風林の役割も兼ね、埠頭内の植生を豊かにします。さらに、カフェ、ショップや オフィスなど、都市を織りなす人々の活動の基盤も奥行き5mから30m程度の屋根の下に用意されます。広大な海と広大な公園 とを両脇に抱えた新しい日常の風景が、これからのウォーターフロントのスタンダードをつくります。裏も表もなく密接に海と関わ るこの建築は、その埠頭が生まれたときから計画されていたかのように埠頭の広大さと海との親密さを最大限に享受できる公共 の場になります。

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