top of page

最優秀賞

屋台の風を吹かす街角の給水櫓

鈴木 翔之亮

横浜国立大学大学院
都市イノベーション学府

01-1.jpg

「屋台の風が吹けば街が踊る。」新しく慣用句と共に新しい繁華街の風景を提案する。今日の近代化と共に我の生活を支えてきた繁華街が現代へと進化する過度期にいる。戦後の闇市をルーツとする池袋西口の繁華街は戦前には農村を形成していた。それは地名からも分かる様に水資源が地下に眠ることをさす。懐古的だが現代的な繁華街内を廻る屋台とそのドッグを包容する街角建築が、この地の豊かな水資源の可視化、土着的な民の居場所の形成を促す。街角に屋台の風を吹かす建築は、繁華街の中心的な広場として祭りやストリートカルチャーと結びつき、やがてこの地に住まう楽しみを与えるインフラとなる。また既存のプログラムと複合することで現代の同時性における新たな価値を創出する。屋台と祝祭の時間的、動的要素が織りなすことで唯一無二な場所となり現代の新陳代謝といえるような風景がこの先の未来へ向かって心身的に支えるよう建築となった提案である。

bottom of page