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優秀賞

地球の反対側と暮らす

小林 良平

東京藝術大学 美術学部 建築科
教育研究助手

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本提案は、地球の反対側に位置する部屋と部屋をどこでもドアで繋ぎ、1つの空間を2人でシェアするシェアハウスの提案である。なお、本提案はどこでもドアの存在を仮定している。地球の反対側は時刻が12時間異なり、季節は真逆である。また、日の出と日没の時間は1年中同時刻となる。朝夕の食事を共にし、それ以外は別々に過ごす2人のシェアハウスを考えた。どこでもドアはV字型をしており、互いの領域を柔らかく調整する。外出及び就寝中の領域は小さく、室内で活動中の領域は大きくなるように開く。V時の谷間は、共有のダイニングや個人のワークスペースとして利用される。北側を繋ぐことで、常にどちらかに太陽が昇っている状態となるため、日中と夜間の気温差を小さくできる。また、季節が反対の場所を繋ぐため、例えば、夏と冬の場合は、夏の高温多湿な空気と冬の低温低湿の空気が混ざり、偏りのない快適な空気環境を維持できる。

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