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入選

ガリバートンネルハウス―超/長豪邸

幸村 雄太

芝浦工業大学 大学院 工学研究科 建設工学

共同制作者/小林 怜二

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住宅としては異常な距離を取ることで、生活の中から生まれる領域を規定してみる。
今日、住宅はその本来の意味(?)を失い、膨大な「モノ」を置くための場所と化してはいないか。その一個人が所有するもののスケールから、この長い住宅の断面は決定された。通常住宅であれば庭にあるはずの樹木や車、また大きな楽器などは、社会的/都市的なスケールを持った空間に置かれるだろう。そこはこの家の主の物理的な「モノ」を通した社会との接点となる。トンネルのずっと奥の方には個人的で電子的/情報的な「モノ」が置かれる。情報を通した虚構の世界との接点になるそこは、1人がやっと入れるだけの空間が残されていて、遂には空間が消失してしまう。パソコンのコードが繋がる先にあるモノは...
外部と二重に直結した「超/長豪邸」は、現在の私たちの生活を炙りだす。

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