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入選
カーテンの家
谷田 央治
京都工芸繊維大学 大学院 建築設計学
共同制作者/関山 泰忠
生活が繰り広げられる部屋では、常に様々なモノや人が現れては消えるという現象が繰り返される。 限られた空間の中に展開する数限りない異なった要素によって、ビジュアル的に乱された風景を改善するために、我々はカーテンを使うことによって解決を図ることを試みた。 カーテンは一般的には窓に取り付けられ、その目的はおおかた内外のプライバシーの調節のために使われる。しかしここではそういった目的のためには使われない。 ここで使われるカーテンは半透過性のものである。部屋に現れる様々なモノは、その部屋の使用者によって、カーテンというヴエールに包まれる。 今まで’むき出し’の状態で置かれていたモノは視覚的に一度、カーテンというフィルターを通して記号化され認識されることになる。 部屋の使用者が選んだ異なった要素のモノたちは、半透過のヴェールに包まれることによって、その全てが等価性をおびはじめ群造形として統一感を見せるのである。
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