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大賞

ちいさな木のイエのおおきなアツマリ

村井 勇介

千葉大学 大学院 建築学

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木造密集住宅地と超高層住宅地とが共存する街、佃。両者の境界にあたる場所を敷地として第三項としての人と建築の集まり方を考えました。近代が生み出した素材、鉄を木で包み込んでいくことで建築をつくっていきます。基本となる単位をずらしながら連続させていくことでひとつの単位は隣の単位に包みこまれるようにして集合体が形成されていきます。ひとつひとつの単位は小さくても全体として大きな木の集合体が形成されていきます。各住戸は複雑に絡み合い、適度な距離感を保ちながら生活することとなります。各部屋は思い思いの方向を向き多様な空間体験をもたらしてくれることでしょう。絡まるようにしてつくられた内部空間、そのことによって成立する外部空間、両者は多様な活動を受け入れてくれます。人々が集まることによって生まれる価値とはなんなのか。人々が集まることによって相互に価値を高め合うような大きなアツマリの提案です。

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