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佳作A

たゆたう

横山 隼也

東京大学大学院 建築学専攻

共同制作者/
二上 和也
東京大学大学院 建築学専攻

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 日本は、度々大きな自然災害に見舞われる災害大国だと言える。
いつしか「自然」は我々の生活を脅かす存在とみなされ、それをいかに克服するかという奮闘の上に文明が築かれてきた。
 しかし、そうした「自然」を押さえつけようとする取り組みは、より大きな災害によって覆されるのが常であり、「自然」を遠ざけた生活に息苦しさが生まれ始めている。
 今の私たちには、「自然」に抗うのではなく、「自然」に身を任せるような体験が必要なのではないだろうか。日々の生活から一歩離れ、水面の上でただ時の流れを感じるような、たゆたう“避難所”を提案する。
 この建築は、1枚の大きな布と、それを支える水面に浮いた柱によって構成される。波に揺られる柱と風に舞う布は、お互いに影響し合い、その隙間から光が差し込んで、空間は常に変化し続ける。

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