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奨励作品
no line on the horizon
横井 丈晃
芝浦工業大学 大学院
建設工学専攻
『no line on the horizon』(水平は水平線にはない)
水平線は地球が球体であり、その表面の接線までしか見ることができないためできる線のことである。もしこの地球上に幾何 学的な《絶対水平》の面があったとしたら、どのような風景が見えるのだろうか。これは浜辺に立ったときに見える広大なスケー ルの水平線に向かう、全長12kmの絶対水平の建築の提案である。通常、一定以上の大きさを持つ橋などの構造物は地球に 沿って緩やかな円弧を描く。しかしこの建築は地球に対して絶対水平(直線)を保つ。そのため始まりは下り坂、真ん中を過ぎる と上り坂になるが、視覚的には遠近法に従う。そのため、雨の水は中心に向かって膨む形で集まるという現象も起こる。また、こ の建築は地球の接線方向へ絶対水平で向かうため、水平線を割って空が切り開かれている視覚効果も現れ、地球上に完全な 水平があるのかを人は垣間見れるかもしれない。
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