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奨励作品
Mt.地形に寄り添って住む
井上 湖奈美
横浜国立大学 大学院
Y-GSA 社会空間システム学専攻
共同制作者/大和田 栄一郎
道路/敷地境界/建築をシームレスに繋ぐ住宅を考えた。現在、多くの都市空間は、この3つが別々に作られる。道路を整備し、土地を分割して敷地境界線を引く。境界線から50cmセットバックして建築を建て、境界線上に塀を建てる。結果として敷地の内側(建築)と外側(土木)は、全く関係のない物になってしまう。しかし人々の生活は、敷地だけでなく前面の道路や周辺にまで連続している。ちょっとした段差に植物を置いたり、石の上に座って休んだり、高い所にお気に入りの物を飾ったり、壁に寄りかかって日向ぼっこをしたりと、様々なスケールを横断して生活している。私達の提案は、スケールを繋ぐインフラとして機能する。道路や縁石といった土木と椅子や机、テラス、屋根といった建築の間に、山の裾野と頂上のような連続した関係を作る。建築が地形のようになって様々なスケールの空間や出来事を拾い上げ、人々の生活が環境と連続するような風景となる。
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