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佳作

舞台・舞台裏のセメギアイ

曽我部 紘

早稲田大学 大学院 建築学

共同制作者/宮本 将穀

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下にものが溢れると上が舞台、下が舞台裏となる。上にものが溢れると下が舞台に上が舞台裏となる。ものによりアクティビティが生まれ舞台と舞台裏の関係がせめぎ合う。
建築操作としては、円形の空間を数珠状に繋ぎ40cm高くする。ここに梁などの構造体や設備を挿入することにより、周囲を40cm低くでき天高の高い空間ができる。そのショーの舞台のような空間は廊下であり、居間、寝室、テーブルであったりする。時間によって場面が変化し続けるのだ。
円形に沿った壁構造は湾曲することで強度を増している。円形の空間は一時的な個人スペースとしても使える。円で欠き切られた島状の空間はテーブルのようにものを置いていける。無限にテーブルを広げていけるのだ。
生活とは、舞台にあるものを舞台裏へ片付ける格闘の連続である。非家族が住み、畳の上でものが浮遊するカオスを考えた。

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