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東山 満
東京理科大学 大学院 建築学
3×5mの油圧式EVシャフトを取り囲むように、部屋と収納棚を配置した。 ここで重要なのは、EVシャフトがつくりだす垂直移動空間というよりむしろ、部屋と収納棚が等しく扱われる関係である。 私たちのアイデンティティそのものであるアイテムと、各部屋で行う行為自体が等価なのである。つまり、行為の所有物化。 すべてをさらけだすことで、アイテムは空間を散らかすオブジェクトから脱し、猥雑さは美へと昇華する。