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佳作B賞
うつろいの映写機
宮本 皓生
工学院大学
建築デザイン学科
うつろいの映写機
風景の編集手法を用いた、都市と狭小住宅のつながりの在り方の提案。
舞台は高層ビル群がそびえ立つ新宿と代々木の狭間にひっそりと佇む低層住宅街である。
映写機のような家は小さな世界のうつろいを映し続け、やがて大きな都市のうつろいに関心を抱かせる。家が都市と人を取り持つ大きな窓口になる。
朝、カーテン越しに差し込む柔らかい日差し、庭の紅葉に集まる小鳥たち1日が始まる
吹き抜けから差し込む光が洞窟のようなリビングを照らす
ゆるやかなスロープを登り、アーチをくぐって家を出る
大きな道路を渡ると突然空は狭くなる
仕事を終え、都市の雑踏を抜けるといつもの街並みがあたりに広がる。周囲の建物から少しだけ首を伸ばした自宅と目が合う
靴のまま裏口から家をぐるりとかけ登り、屋上に向かう
夕日に照らされた高層ビル群が映し出す風景はまるで連なる山の端のようだ
どうやら都市は確かにそこにあり、私もここにいるようだ
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