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佳作

「boundary layer」(境界層)

小森 有人

自由業

08-1.jpg

境界として扉の意味を再構築する。境界は内と外の状況に差異が生じる際、意味が顕著となる。そこでの扉は干渉であり、また繋ぐものともなる。よって干渉材である扉がいかに内と外を繋ぎとめられるかが問題になる。
すなわち「boundary・layer」扉は境界を構成する層が内と外を最低限のところで繋ぎ、又内と外の互いの状況が反する側の表情となる様素材の検討、ハードの構成を行った。その時、境界はその両側にメリットを及ぼすであろう。実際には、透過性、衝激性、遮音性、デザイン性、日曜大工性を考慮し、ポリカーボネート+アクリル+金物で構成される。境界の状況に応じ、厚さ、サイズ、デザインは可変的であり、さらにメンテナンスの容易さを考え、締付部は全ての層の外側に露出している。今回は実験例として、内と外の定義があいまいで、境界の与え
る影響の大きい中廊下に設置したものを掲載する。

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