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研究報告要約

国際交流

5-204

目的

木村 博昭

 Young Architects Conference (YAC) は建築を志す若手建築家たちを中心に結成された有志の集団であり、本展覧会Young Architects Conference 2023は若手建築家の国境を越えた交流の場を"創出し、これからの建築の可能性を拡げていくことを目的として企画いたしました。
第2回目の開催となる今回は同じアジアの文化圏内にある京都・チェンマイ・バンコクの3都市を巡回いたしました。
 日々変化する環境の中で活動する日本と東南アジアの新進若手建築家、総勢 60 組の作品だけでなく、建築家自身の人物像も併せて紹介する展示を通して、それぞれ異なる土地や文化の中に身を置く若手建築家たちとその作品から見えてくる地域性と国際性を相対的に捉え、これからの時代における建築やデザインの視野を拡げるきっかけとなることを目指し活動を行いました。

内容

Ⅰ.京都・チェンマイ・バンコクの3つの都市での展覧会開催
京都展
実施期間:2023.11.23(木)~2023.11.26(日)、実施場所:京都文化博物館別館

チェンマイ展
実施期間:2023.12.02(土)~2023.12.10(日)、実施場所:ラーンナー建築センター

バンコク展
実施期間:2024.01.27(土)~2024.02.04(日)、実施場所:The Knowledge Exchange_KX

Ⅱ.展覧会ブックレットの作成

滞りなく終了しました。(活動報告書参照)

方法

 日本と東南アジアからそれぞれ30組の若手建築家を集めるため、また展覧会を京都・チェンマイ・バンコクの3都市で巡回させるため、実行委員を日本とタイの建築家・大学教員を交えて組織し、半年以上に渡りオンライン会議や現地での打合せを重ねました。現地の大学(チェンマイ大学、キングモンクート工科大学)協力のもと、出展者募集や会場手配等のコーディネートを行いました。また、日本からの出展者を募集するにあたり、SNSでの宣伝、及びYoung Architects Conferenceホームページ上での告知を行いました。
 出展者と共に展覧会を作り上げていくため、出展者を交えた事前会議も行い意見を交わし合うことで、より能動的な活動となるよう意識しました。京都展の会期前には出展者の方々の協力のもと会場を自主設営することで、経費を抑えると共に、団体の主旨に添った能動的な活動の一環となりました。

結論・考察

Young Architects Conference 2023を通して、国の垣根を越えて好評をいただきました。
出展者間においても、展覧会後も継続的にお互いの活動を報告し、批評し、議論し合いながら、各々の創作活動についての考えを深めるネットワークが続いています。
これらを維持していくためにも、私たちは受動的ではなく能動的に活動することの必要性を認識しながら、定期的な勉強会や見学会、展覧会など建築にまつわるイベントを企画・運営する参加型活動団体として、継続的に多様な企画を立案し実現し続けていく必要があると感じています。
また、次回の展覧会では、アジアの枠を超えてヨーロッパへもこの活動を拡大していきたいと考えております。

英文要約

研究題目

Young Architects Conference 2023
Japan + Southeast Asia
Young Architects Exhibition

申請者(代表研究者)氏名・所属機関及び職名

Hiroaki Kimura
Ks Architects

本文

A total of 60 up- coming young architects from Japan and Southeast Asia participated in the exhibition, which toured three cities within the same Asian cultural sphere: Kyoto, Chiang Mai, and Bangkok. The exhibition introduced not only the works but also the personalities of the architects themselves. Through these contents, we aimed to provide an opportunity to broaden the perspective of architecture and design in the coming age by taking a relative view of the regional and international characteristics of young architects and their works, which are found in different places and cultures.

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